週末、アイロン台を出して、家族のシャツやハンカチを一枚ずつ。1枚5分としても、10枚あれば50分。アイロンがけが終わるころには、せっかくの休日の午前中が終わっている——。
アイロンがけは、ほかの家事と比べて、手を抜きにくい家事です。洗濯機や食洗機のように機械に任せることもできず、一枚ずつ、人の手で仕上げるしかありません。
今日は、アイロンがけがたまってしまう理由と、アイロンがけを減らすコツをお伝えします。結論から言うと、アイロンがけの時短のカギは、アイロンを速くかけることではなく、「しわをつけない」「アイロンが必要な服を減らす」ことです。洗う・干すの段階で少し工夫するだけで、アイロンの出番はかなり減らせます。
アイロンがけがたまってしまう3つの理由

1. 洗濯のときに「しわ」がついている
洗濯機で長く回したり、脱水を長くしたり、洗い上がったまま放っておいたり。洗濯の段階で、しわがついてしまっていることが、アイロンがけを増やす大きな原因です。
2. アイロンが必要な服が多い
綿100%のシャツ、麻のブラウス、ハンカチ。しわになりやすい素材の服が多いと、毎回アイロンが必要になります。気づかないうちに、アイロンのいる服を選んで買っていることもあります。
3. アイロン台を出すのが面倒
アイロン台が重い、しまう場所が遠い。準備に手間がかかると、つい後回しにして、週末にまとめてやることになります。まとめると量が多くなり、さらに面倒になってしまいます。
アイロンがけを減らす4つのコツ

1. 脱水は「短め」にする
シャツなどしわになりやすい服は、脱水の時間を短めに設定します。脱水を長くすると、服がぎゅっと押しつけられて、深いしわがつきやすくなります。洗濯機に「おしゃれ着コース」や脱水時間の設定があれば、使ってみてください。
2. 洗い上がったら「すぐに」取り出して振る
前の記事でもお話ししたように、洗濯機からすぐに取り出して、パンッと振ってしわを伸ばします。洗い上がったまま洗濯槽に置いておくと、そのあいだにしわが固まってしまいます。
3. ハンガーにかけて「形を整えて」干す
シャツは、ハンガーにかけたら、えりや前立て、袖口を手で引っぱって形を整えます。手のひらで軽くたたいて伸ばす「たたきじわ取り」も効果的です。水分の重みで、しわが自然に伸びながら乾いていきます。
4. 「しわになりにくい服」を選ぶ
新しく服を買うときは、「形態安定」「ノーアイロン」などの表示があるものや、ポリエステルの入った素材を選ぶと、アイロンの出番が減ります。ハンカチも、タオルハンカチならアイロンはいりません。買い替えのときに少しずつ切り替えていきましょう。
アイロンが必要な服は「その日のうちに」
アイロンが必要な服は、取り込んだその日に、すぐにかけるのがおすすめです。乾いた直後は、まだほんのり湿り気が残っていることもあり、しわが伸びやすくなります。
1枚か2枚なら、5分か10分で終わります。週末にまとめて10枚より、毎日1〜2枚。量が少ないと、気持ちの負担もずいぶん軽くなります。
アイロン台を使わない方法も
アイロン台を出すのが面倒なら、ハンガーにかけたまま使える衣類スチーマーという選択肢もあります。軽いしわなら、さっと蒸気を当てるだけで伸ばせます。
アイロン台を使う場合は、机の上に置ける小さなアイロン台やアイロンマットにすると、出し入れが楽になります。アイロンとアイロン台を同じ場所にしまっておくと、準備の時間がさらに短くなります。
「どこまでかけるか」を決める
シャツ全体に、すみずみまでアイロンをかけるのは大変です。人から見えやすい部分だけかけると決めると、時間がぐっと短くなります。
たとえば、えり、前立て、袖口。この3か所がきちんとしていると、全体がきれいに見えます。ジャケットやセーターを上に着る日は、えりと袖口だけでも十分です。完璧を目指さず、「見えるところ」を優先してみてください。
クリーニングに任せるのも選択肢
仕事用のシャツが毎日必要な場合など、アイロンがけの量が多すぎるときは、クリーニングに任せるのもひとつの方法です。費用はかかりますが、そのぶん時間と手間がなくなります。
家計とのバランスを見ながら、「自分でやる服」と「お店に任せる服」を分けると、無理なく続けられます。家族で話し合って、ちょうどいい方法を決めてみてください。
アイロンがけは安全に
アイロンは高温になる道具なので、使い終わったらすぐにスイッチを切って、子どもの手の届かない場所で冷ますようにしましょう。コードに足を引っかけないよう、置き場所にも気をつけてください。
また、服によってアイロンの温度や、あて布が必要かどうかが違います。洗濯表示を確認してからかけると、服を傷めずにすみます。
アイロンは「温度の低い服」から
アイロンをかける服が何枚かあるときは、順番を決めておくと効率よく進められます。アイロンは、温度が上がるのに時間がかかり、下がるのにも時間がかかります。
そこで、低い温度でかける服から始めて、だんだん高い温度の服へと進めます。たとえば、ポリエステルの入ったブラウスから始めて、最後に綿のシャツやハンカチ。温度が下がるのを待つ時間がなくなり、全体の時間が短くなります。洗濯表示の温度の目安を確認しながら進めてください。
たたむ前に「ハンガーで休ませる」
アイロンをかけた直後の服は、まだ熱と湿り気が残っていて、しわがつきやすい状態です。すぐにたたんだり、クローゼットに詰め込んだりせず、ハンガーにかけて少し休ませてからしまうと、せっかく伸ばしたしわが戻りにくくなります。
家族にも「干し方」をお願いする
しわを防ぐ干し方は、家族にお願いしやすい工夫でもあります。「シャツはハンガーにかけて、えりと袖口を引っぱってね」と一言伝えておくだけで、誰が干してもしわが少なくなります。家族みんなで続けると、アイロンの出番はさらに減っていきます。
よくある質問
Q. 形態安定シャツでも、しわが残ります。
形態安定シャツも、脱水を短めにして、すぐに干すとより効果を発揮します。干すときに形を整えるのも忘れずに。
Q. 衣類スチーマーとアイロン、どちらがいいですか?
軽いしわを手早く取りたいならスチーマー、えりなどをぴしっと仕上げたいならアイロンが向いています。家族の服や使い方に合わせて選んでみてください。
Q. ハンカチのアイロンがけが面倒です。
タオルハンカチに切り替えるのがいちばんの時短です。布のハンカチを使う場合は、干すときに手でたたいて伸ばし、乾いたら重ねて置いておくだけでも、しわが目立ちにくくなります。
Q. 子どもの制服のアイロンがけが大変です。
制服は、えりや胸元など目立つ部分だけアイロンをかけ、ほかは干し方で整えるようにすると、時間が短くなります。洗濯表示で、家庭で洗えるかどうかも確認しておきましょう。
Q. アイロンをかける時間がどうしてもとれません。
そんな時期は、アイロンのいらない服を中心に着ると割り切るのもひとつの方法です。忙しい時期を過ぎたら、また少しずつ取り入れていけば大丈夫です。
まとめ:アイロンは「かける前」に減らす
- たまってしまうのは、洗濯でしわがつく、アイロンの必要な服が多い、準備が面倒だから
- 脱水は短めに、洗い上がったらすぐに取り出して振る
- ハンガーにかけて、えり・前立て・袖口を整えて干す
- 買い替えのときに、しわになりにくい服を選ぶ
- かけるのは取り込んだ日に、見えるところを優先して
次の洗濯では、シャツだけ脱水を短めにして、干すときにえりと袖口を手で整えてみてください。乾いたときのしわの少なさに、きっと驚きますよ。
