夕方、乾いた洗濯物を取り込んで、とりあえずソファの上へ。夕飯の支度をして、お風呂に入れて、気づけば夜。ソファの上の洗濯物の山から、家族がそれぞれ自分の服を引っぱり出していく——。そんな光景に、心当たりはありませんか。
洗濯の中で、いちばん後回しにされやすいのが「たたむ」と「しまう」です。洗うのは洗濯機、乾かすのはお日さまや乾燥機が手伝ってくれますが、たたんでしまうのは、人の手でやるしかありません。
今日は、洗濯物がたまってしまう理由と、たたむ・しまうを短くするコツをお伝えします。結論から言うと、いちばんの時短は、「たたむ洗濯物そのものを減らす」ことです。前回の記事でお話しした「干す」の工夫ともつながっているので、ぜひ合わせて読んでみてください。
洗濯物がたまってしまう3つの理由

1. すべての洗濯物を「たたむもの」だと思っている
シャツも、タオルも、靴下も、下着も、全部たたまなければと思っていると、洗濯物の量がそのまま作業量になります。でも実は、たたまなくても困らないものも多いのです。
2. 取り込んでから「仕分け」をしている
取り込んだ洗濯物を、まず家族ごとに分けて、それからたたむ。この仕分けの時間が、意外と長くかかっています。家族が多いほど、仕分けは大変になります。
3. しまう場所が遠い・決まっていない
たたんだ洗濯物を、家族それぞれの部屋やタンスまで運ぶのは手間がかかります。しまう場所が決まっていなかったり、引き出しがいっぱいだったりすると、たたんだまま床やソファに置きっぱなしになってしまいます。
たたむ・しまうを短くする4つのコツ

1. 「たたまないもの」を決める
まず、たたまなくてもいいものを決めます。たとえば、シャツやブラウスは、干したハンガーのままクローゼットへ。靴下や下着は、たたまずに引き出しの仕切りやかごに「放り込む」だけ。たたむのはタオルとズボンだけ、のように決めると、作業量がぐっと減ります。
2. 干すときに「家族ごと」に分けておく
前回お話ししたように、家族ごとにピンチハンガーの位置を分けて干しておくと、取り込むときにはもう仕分けが終わっています。取り込んだ洗濯物を、家族ごとのかごにそのまま入れていけば、仕分けの時間はゼロになります。
3. 取り込んだら「その場で」たたむ
取り込んだ洗濯物をソファに置くと、そこから動かなくなりがちです。取り込んだその場で、すぐにたたむようにします。ベランダや物干しの近くに、たたむための小さなスペースをつくっておくと、置きっぱなしを防げます。
4. 「しまう人」を家族に任せる
家族ごとのかごに入れた洗濯物は、それぞれが自分でしまうルールにします。小学生くらいの子どもなら、自分の服を引き出しにしまうことは十分にできます。しまう作業がなくなるだけで、家事の負担はかなり軽くなります。
たたみ方は「いちばん簡単な形」でいい
本や動画で紹介されている、きれいなたたみ方。見た目は美しいですが、毎日続けるには手間がかかることもあります。引き出しに入れば、それで十分と考えて、いちばん簡単なたたみ方にしてみましょう。
タオルは、家族みんなが同じたたみ方にすると、誰がたたんでも同じ形になり、しまうときもそろいます。たたみ方を一つに決めておくと、家族にお願いしやすくもなります。
引き出しは「8割」までにする
たたんだ洗濯物がしまえないのは、引き出しがいっぱいだからということも少なくありません。ぎゅうぎゅうの引き出しにしまうのは時間がかかり、取り出すときにも崩れてしまいます。
引き出しには少し余裕を持たせて、8割くらいまでにしておくと、しまうのも取り出すのも楽になります。入りきらない服があったら、着ていないものがないか、季節の入れ替えのときに見直してみてください。
乾燥機や「部屋干しハンガーのまま」も選択肢に
乾燥機を使っている場合は、乾燥が終わったらすぐに取り出すと、しわが少なく、たたむのも簡単になります。乾燥機の中に置いたままにすると、しわがついて、アイロンが必要になることもあります。
部屋干しのときは、部屋干し用のハンガーにかけたまま、翌朝それぞれが自分の服を取っていく、という方法もあります。「必ずたたんでしまう」にこだわらず、家族の暮らしに合う形を探してみましょう。
たたむ時間を「楽しみの時間」にする
どうしてもたたむ作業が必要なときは、好きなラジオや音楽を聴きながら、と決めておくのもおすすめです。いやな作業も、楽しみとセットにすると、手が動きやすくなります。
子どもと一緒に、タオルをたたむ競争をするのもよい方法です。遊びのような感覚でお手伝いしてもらえると、自然と家事を覚えるきっかけにもなります。
家族ごとの「洗濯かご」を用意する
取り込んだ洗濯物を家族それぞれに渡すには、家族ごとのかごがあると便利です。色や形を家族ごとに変えておくと、小さな子どもでも自分のかごがすぐにわかります。
かごは、軽くて、重ねて置けるものを選ぶと、使わないときに場所をとりません。かごの中の洗濯物は、それぞれが自分の部屋に持っていき、空になったかごを洗濯機のそばに戻す。この流れが決まると、取り込みから片付けまでがぐっと短くなります。
洗濯物の「量」そのものを見直す
たたむ時間が長いと感じたら、洗濯物の量を見直してみるのもおすすめです。一度使っただけのバスタオルを毎回洗っている、部屋着を一日ごとに替えているなど、家族の習慣によって洗濯物の量は大きく変わります。
清潔さとのバランスを考えながら、家族で話し合って、洗う頻度を決めてみてください。洗濯物が少し減るだけでも、干す・取り込む・たたむ、すべての時間が短くなります。
よくある質問
Q. たたまないと、しわになりませんか?
しわが気になる服は、ハンガーのままクローゼットへしまうのがおすすめです。靴下や下着、部屋着など、しわが気にならないものから、たたまない方法を試してみてください。
Q. 家族が自分でしまってくれません。
最初は、かごを部屋の前まで運ぶところまで手伝ってあげましょう。しまう場所が分かりやすいと、自分でやりやすくなります。引き出しにラベルをつけるのもよい方法です。
Q. 小さい子どもの服はどうしていますか?
小さい子どもの服は、上下セットにしてかごに入れておくと、着替えのときに迷いません。たたまずに、くるっと丸めるだけでも十分です。
Q. ハンガーが足りなくなります。
干すときとしまうときに同じハンガーを使うと、ハンガーはクローゼットとベランダを行き来します。家族の服の数に合わせて、少し多めにそろえておくと安心です。
Q. 取り込む時間がありません。
夜に取り込めない日は、無理に取り込まず、翌朝に取り込むのでも大丈夫です。夜露が心配な場合は、部屋干しに切り替えるなど、天気と暮らしに合わせて選んでみてください。
まとめ:洗濯の時短は「たたまない」から始まる
- 洗濯物がたまるのは、全部たたむ、取り込んでから仕分ける、しまう場所が遠いから
- たたまないものを決めて、ハンガーのまま・放り込むだけにする
- 干すときに家族ごとに分け、取り込んだらその場でたたむ
- しまうのは家族それぞれに任せ、引き出しは8割まで
- たたみ方は、いちばん簡単な形でいい
次に洗濯物を取り込むときは、靴下と下着だけ、たたまずに引き出しへ入れてみてください。それだけで、ソファの上の山が少し小さくなりますよ。

